DVD-3800BD
デノンは同社初のBDプレーヤー「DVD-3800BD」、並びにBDトランスポート「DVD-2500BT」を国内に向けて発売する見込みだ。今回は編集部の独自取材により、製品の一部詳細が明らかになったのでご紹介しよう。
両モデルについては、デノンの米現地法人・Denon Electronics社が7月に米国で開催したイベントに出展され話題を呼んだ(関連ニュース)。国内発売時の予価は、それぞれ「DVD-3800BD」が25万円、「DVD-2500BT」が15万円とされている。
両モデルともにHDMI Ver.1.3対応の端子を備えており、1080/24P映像の出力やDeepColor対応を実現している。また音声出力については、ドルビーTrueHD/ドルビーデジタルプラス/DTS-HD Master Audio/DTS-HD High Resolution Audioのビットストリーム出力に対応した点も注目される。
BDプレーヤーの「DVD-3800BD」については、HDサラウンドフォーマットの音声をデコードし、リニアPCMのマルチチャンネル音声としてHDMI端子から出力することもできる。また7.1chアナログ出力端子も備えている。さらにHDサラウンドフォーマットの高音質再生のため、新たに開発された独自の高音質サラウンド再生回路「DDSC-HD」や、同社オリジナルのビット拡張技術「Advanced AL24 Processing」なども搭載している。
映像面ではシリコンオプティクス社製HQVブランドの最新10bit IPコンバーター“REALTA”を搭載し、映像のIP変換や1080pへのアップスケーリングに対応する。
BDトランスポートの「DVD-2500BT」はBD-ROM再生に対応するドライブ部を本体に搭載。ドルビーTrueHDやDTS-HD等の音声信号はすべてストリーム出力され、各フォーマットのデコーダーを搭載するAVアンプとHDMI接続することで再生が可能になる。
BD-ROM再生については、両モデルともに「BD-ROM Profile 1 Ver.1.1」に対応。これによりBD-ROMに収録されるインタラクティブオーディオやコメンタリー音声、ピクチャー・イン・ピクチャーの映像など、音声・映像のサブトラックの同時再生が可能になる。また、サブタイトルやカメラアングル、ゲームなどインターネット上に“エンハンスド・コンテンツ”が用意されるタイトルについては、PCでダウンロードしたコンテンツをSDカードに保存し、両機の本体に設けられたSDカードスロットから読み込んで、BD-ROMコンテンツと同時に再生することもできる。
高品位再生のための筐体構造にも工夫が加えられている。シャーシはトップ2層&ボトム3層の複層構造とし、安定性能を強化。ドライブメカニズムにも、異種素材を組み合わせたハイブリット構造「S.V.H. (Suppress Vibration Hybrid)ローダー・メカニズム」を採用するなど、徹底した高品位化が施されている。
再生可能なメディアはBD-ROMのほか、DVD-ROM/-R/-RW/+RWとCD、dts CDなど。SACDやDVDオーディオの再生には対応していない。
本体外形寸法はDVD-3800BDが434W×140H×384Dmm、DVD-2500BTが434W×139H×384Dmmとなる。
なお、両機の詳細に関する記事は8月17日(金)発売の弊誌「AV REVIEW 9月号」にも掲載されているので、ぜひご参照いただきたい。